能祖すし桶製造所は、1965年に創業し、半世紀に渡って伝統の技を守り続けてきました。創業以来、厳選した国産の素材にこだわり、すし桶を中心におひつ・風呂桶・まな板などの多様な木製品を製造してまいりました。
使う人にとって「暮らしをやさしく支える桶をつくる」ことが時代が移り変わっても変わらずに守り続けてきた姿勢です。
当製造所でつくる桶の中には、明治期の記録に残るものや、先代から変わらぬ製法で受け継がれてきたものも数多くあります。木の香りや手触り、使うたびに深まる表情とともに、その背景にある文化や物語までお客様にお届けできるのは、ものづくりの現場を守り続けてきた工房だからこそできることです。
しかしながら、長く親しまれてきた製品であっても、時代とともにニーズは変化していきます。これからは、昔からの変わらない技術や製品を守りつつ、時代にあった形に改善、改良したり、新しいニーズを生み出す「木製品」を開発して時代に対応してまいります。
能祖すし桶製造所の長い歩みを振り返れば、幾度もの変化の時代をくぐり抜けてきました。そして、いま私たちが生きている現代もまた、大きな転換期のただ中にあります。暮らしの道具や価値観が多様化し、情報や素材が世界中から自在に手に入る時代です。そのような時代だからこそ、私たちは先人から受け継いできた讃岐桶の技に敬意を払いながら、今手にできる最良の素材と道具、そして確かな技術を活かし、使い心地のよい桶をつくり、全国の、そして世界の人々へ届けていく。それこそが、私たちに課された大切な使命だと考えています。
「暮らしをやさしく支える桶をつくる」。その問いを胸に、これまでもこれからも、愚直に、誠実に、ものづくりに励んでまいります。
能祖すし桶製造所 二代目